2013/09/17

旧世界の遺産を守れ! 「MZ-1200」 シャープ(1982)


 

1982年発売。 CPU:Z80-2Mhz RAM:32KB 海外仕様MZ-80Aの国内版。
キーボードがタイプライタ型になっているのが特徴です。(オレンジ色の所はテンキーじゃないです)


広告は当時の流行を思わせるフローリング床に置かれたもので、
安価で目に優しいと言われていたグリーンCRTを搭載、
2トーンのボディにアクセントのオレンジが効いてオシャレでカッコいいパソコンでした。
MZ-80Kから続いたCRT一体型MZの最後のモデルです。



思えば3年前、オクで稼働するMZ-80Bを手に入れてから始まったレトロPC集めの旅
主食はディスプレイ非搭載キーボード一体型PCなのですが、
CRT一体型MZは僕の中での憧れなのです。



今回、起動しない本体を幸運にも比較的低価格で手に入れましたヽ(´ー`)ノ
色んなパソコンの修理をしていて、コンデンサの交換やパターンへのハンダ盛りで楽勝と思ったら、
作業しても作業してもうまく動いてくれません(´・ω・`)

そして、その度に訪れるCRT感電の恐怖.... ←怖いのはCRTだけじゃないけど



これをなんとかしたい....




ネットでも、リアルでも逢う人会う人にCRTの治し方や修理が出来そうな人を聞いてきました。
「叩いたら治る」とか「40歳超えたら残機1機増えてるから感電しても大丈夫」とか
「ブラウン管には手を出すな」とか「ダメだったら最後は水洗い」とか....

皆さん、様々なアドバイスありがとうございましたm(_ _)m




「手直し→テスト→放電」を何度も何度も繰り返した結果、
CRTそのものの故障では無いかという結論に達しました。(あと電源自体も)
不稼働のまま、静態保存を行うことも考えましたが、テストを繰り返しているうち、
メイン基板は生きていることがわかったのです。


そして、ヒントを頂いて調べていく中で様々なアイデアが浮かびました。
工学社さんのアイオーぽく...

「MZ-1200に液晶を!」 
内蔵CRTを液晶に交換、同時にAV出力によるキャプチャ対応、
外部カセットインターフェース端子の装着、内蔵電源への交換を行い、
「MZ-1200LCD」として生まれ変わらせるミッションです(`・ω・´)ゞ


ではその工程を.... ですがその前に


ーーーーーー 注意事項 ーーーーーー

今回の作業、高電圧の真空管を扱うため、かなり神経を使いました。

感電、爆縮...

ネットでブラウン管の修理を見るといとも容易く書かれていたり、
手に穴が開いたとか命を落とすとか色んな情報があります。

実際、ブラウン管を処分するために箱の中で真空解除を行い、
その後、砕いた時の写真を載せておきます。
様々な厚みの鋭い破片がペンチを軽く当てただけで飛び散り手袋に突き刺さってきます。
ブラウン管後部は特に薄くてデリケートです。
その上、アノードキャップ付近の高圧帯電...
危険極まりない作業です。

こういう工作をした人が居たんだなと思うだけにしてご自分で作業はなさらないでください。



 



では、気を取り直して...



・電源部

電源は80Kと同じタイプの電圧を使用するモデルだったので、
80K用に作ったATX電源改造外部電源を用いて各所をテストしていくことにしました。
MZ系、-5Vが必要なやっかいなモデルです。ATX電源も-5Vを持つものが必要です。
(汎用のスイッチング電源も-5V出力を持つものは少なく、存在しても近日生産終了するようです。)

電源を入れてみると...


横一線...orz
しかし、よく見てみるとリセットボタン押下後、画面に変化がありました。
フォロワーさんに教えて貰った「モニター画面でSGと押す」をやるとキー入力音が元気に鳴りました。
マザーは生きている可能性が高いわけですъ(゚Д゚)

2015/11 追記 CRT基板上のuPC1031Hと言うICが故障すると発生する症状らしいです。
CRTは悪くなかったんだ(´;ω;`)
これ以上貴重なMZを誤解でなくさない為にもこの症状が出た方はぜひ修理をヽ(´ー`)ノ



・CRT部

完全放電時にハンダ盛りとコンデンサのチェック、交換を行っても改善しませんでした。
MZ-1200にはグリーンCRTが搭載されているのですが、メイン基板から
RGBのGだけ入れて表示しているのではありません。コンポジット入力なのです。
CRT基板からコンポジット信号を取り出し、テレビやキャプチャに繋いでみました。


揺れていますけど、ちゃんと映ってますね。
このままAV出力も良いかなと思いましたが、
ブラウン管は感電以外に爆縮って恐怖もありますので、
小さい液晶を探して内蔵する事にしました。

MZのCRTは10インチで額縁部分の対角が約22センチ。
8.9インチ位のモデルがあればベストなんですがナカナカ無い....



ネットでこんなのを見つけました。

faytech  8インチ小型液晶モニター 
8.4インチで少し小さいですがこの液晶、AV入力以外に
VGAやHDMI入力もあるのですよヽ(´ー`)ノ





 

まずはMZの枠への取り付け。ストックしてた1mmのアルミ板を工作して
枠とモニタVESA穴を繋ぐステーを作りました。
このアルミ板、小学生の時にアクリルロボット作ろうとして購入してたもの。





仮にMZに内蔵してみます。


おぉモノクロCRTぽいぞヽ(=´▽`=)ノ




 

しかしサイズの違いで額縁が二段構えになってしまいます...色も白いままだし....
そこで暗記用下敷きを買ってきた( `ー´)ノ



内側の枠も目立たなくなり、しかもグリーンCRTぽい ヤタ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ ━━━━!!!!


さらにフェースパネルを付けると当時の雰囲気そのままですヽ(´ー`)ノ



AV出力なので単純に分岐すればミラー表示できます。


端子はかっこよくDIN5ピンでモノクロCRT端子と映像互換にしました。
ケーブルには空きピンに音声を割り振ってAV出力完成ヽ(´ー`)ノ


音声入りでバッチリキャプチャ出来ます。
CRT基板を外したおかげか映像も安定してきました。


ここで一気に外付けCMT端子もとも思ったのですが、単純に音声を入力するだけでは
MZのマザーが受け付けてくれないことがわかりまたもや暗礁に...(´・ω・`)

取り敢えずデッキは生きてるので手元にある電源の内蔵を優先しました。
広大な空間が有るように思えるMZ-1200ですが直上にカセットデッキがあるので
高さも奥行きもあまりスペースありません。


そこで電源を液晶に背負って貰う事にしました。
ステー作ってVESAマウントで固定できるし、放熱効率も一番いい場所のはずなので。



こうしてMZ-1200は30年後の現代に蘇ったのですヽ(´ー`)ノ















2013/09/14

レトロアイテムを修復せよ!「 プラリペア」

今回紹介するのは造形補修材、武藤工業のプラリペアです。
(別にレトロアイテムの修理にだけ使うものではないですけど)

プラリペアと型取くん




プラリペア購入の最初の目的はX1Ckのカセット蓋の補修のため。

ゲットした時から根本が折れており、
前オーナーさんはプラ棒を溶かしてつけたりしていたようですがココを何とかしたい。


プラリペアは造形補修材というものです。2種の素材を混ぜて使う混ぜ合わせるのですが、
エポキシ系のように粘土状ではなく、粉と液という組み合わせになってます。
瞬間接着剤とプライマーの組み合わせに近い感じですが、
硬化まで5分と自由時間があること、粘度もあるのでパテのように盛り上げられます。
接着能力は触れたプラ素材を溶着し、しかも硬化後はアクリル板と同程度の強度を持ち、
研磨も塗装も出来るという素敵アイテムなのです。

    詳しくは本家ページをご覧くださいヽ(´ー`)ノ http://www.plarepair.net/plarepair.htm


では早速、X1をと思いましたが803とニコイチで完成させてしまったため、修理の必要が
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(´・ω・`)
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これで終わってはいけない(((( ;゚д゚))))アワワワワ


キーボードの折れなんて簡単なところからやってみましょうかねぇ

Apple ADBキーボード I (J)
フルキーの2が根本からポッキリ折れているのでココを直してみましょう。


折れてるところはプラリペアだけでは治しにくいので
姉妹品の型取くんを使います。
正常な状態のキートップの裏を型どりし、
折れてしまったキートップに裏を復活させるワケです。


この型取りくんもスグレモノで70度のお湯で軟化し、しかも柔らかいので回り込みさせやすく、
失敗してもお湯に入れれば何度でも使えます。とは言っても少しのお湯を何度も沸かすのは大変なので今回はティファールの電気ケトルに登場してもらいました。これあると作業捗ります。


お湯で型取くんが柔らかくなりました。



火傷をしないように気をつけながらキートップに押し付けていきます。 



型が取れたので折れたキーを用意し、プラリペアを型に流し込んでいきます。
この後の写真は撮ってません(;・∀・)


バッチリ複製されましたヽ(´ー`)ノ
しかし、これでは強度不足でした...


中に針金を入れて再度作成。



ちょっと浮いてますけどしっかりついてますヽ(´ー`)ノ




うまく行ったので調子に乗ってもう一つやってみました。

SORD m5-RGB

こいつも購入時から特徴的なスロットカバーが折れており、修復の必要がありました。
とは言っても拡張スロットボックス手に入れたので取り外しも考えてやらなければなりません。




爪は3箇所あるんですが中央と向かって左のが折れています(´・ω・`)



まず、大丈夫な方に型取くんを押し付けます。
穴あきアイテムなので片方から受ける感じで。


その型を使ってまずは中央を。



中央の型を取って左も作ります。
バリはルーターとかヤスリとかで慎重にやります。


こんな感じでバッチリ付きました。グラつきも無し、無理も無しヽ(´ー`)ノ



もう一箇所、蓋の留め具部分もバタバタしてたので補修。





 m5-RGBも蓋が治って完璧版になりましたーワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ



プラリペア、思ったより手軽に補修作業が出来ます。今までだと、プラバンを重ねて削ったり、ポリパテを盛ったりとかしていた所をサッと型取って流し込んだり、パウダーを何回も追加して盛り上げたり出来ますし、研磨や塗装もオーケーなのでかなり色んなことに使えそうです。

型取くんの素材から予想できるように、ポリエチレン系の接着には使えませんが
皆さんも何かが壊れた時に思い出してあげてください

あと、モノスゴイ匂いするので換気はしっかりとしてください。ヽ(´ー`)ノ

2013/09/03

ブレーンメディア SMC-777/C 「ファイア・ドラゴン」  (1984年)

久しぶりのPCゲームの紹介です。ちょっと珍しい機種&ソフトですぞ( `ー´)ノ

ブレーンメディア 「ファイア・ドラゴン」



「天と地が黒き影に覆われしとき、世界は破壊と悲しみの中に包まれるであろう。しかし輝く光が店より舞い降りしとき、炎の龍を連れた勇者が現われ、この世は再び光を取り戻すであろう....」

惑星ゼーヴァ ラメルの預言書より....(取説より)


 このソフト、実は88版も持っているのですがテープの状態が購入時よりあまり良くなく、お蔵入りになっております。今回、SMC版を手に入れたのでご紹介と相成りましたヽ(´ー`)ノ ブレーンメディアさんはLaoxさんのPCソフト開発部門の様ですね。(ジョーシンさんのアポロテクニカ的な)


パッケージ

   


内容は惑星間交易船の最後の生き残りの主人公が地上走行型ヘルメット「ポルコン」に乗り、不時着してしまった惑星で積載していた荷物から生まれた「ファイア・ドラゴン」の餌?燃料?である火薬を切らして消えてしまわないように誘導しながら画面上の敵をやっつけるゲームです。

ドットイートっぽい画面で当時の流行もあってコンストラクション(なんと300面!)も出来たりするんですけど、幸い、主人公が乗っている脚付きガンキャノン頭は無敵で敵と接触しても数秒間動きが止まるだけなのです。ただ、その間もファイアドラゴンは火薬をたどり続け、なくなると消滅してしまうのです。

つまり、「敵やファイアドラゴンにぶつからないようにしながら火薬を出来るだけ長く伸ばし続け、敵をファイアドラゴンでやっつける」わけですね。



敵は4種類、ほぼ追跡、一直線に追跡、ランダムな3体と、
プレイヤーに一定距離近づくと8方向に炸裂する爆弾です。



3つのボタンを使って火薬をコントロールします。
通常速度、高速に燃える火薬と火薬を撒かない操作が出来ます。
慣れない頃や低次面は通常火薬で充分戦えます。


オット(・o・ノ)ノ はやる気持ちを抑えつつ、起動ディスク以外にデータディスクが要るんです。



今度こそプレイヽ(´ー`)ノ


結構難しい...(´・ω・`)


これはきっと悪名高きコントロールパッドが原因に違いない...

と言うことでXE-1PROくんに登場願いました。
とは言っても方向しかコントロールできませんが...

やはりサクサクと進めますヽ(´ー`)ノ



プレイ動画はこちら

あと、コンストラクション画面も紹介しておきます。

そしてこれが最終面の300面。
とてもクリア出来る気がしません...(;・∀・)

このソフト、難易度が高いですが、敵の性格がわかる様になれば、
炎へ導くことも可能になるので面白くなります。

倉庫番のような、フラッピーのような、パックマンのような面白いゲームですヽ(´ー`)ノ